ジェリーの災難

アメリカに住む中国人男性が1本の電話をきっかけにスパイに仕立てあげられ潜入捜査の一端を担わされるという実在の事件を、被害者本人の脚本・主演で映画化。1970年代にアメリカに渡り脚本の執筆と演技に情熱を燃やしていた中国人男性ジェリー・シューは、家族を支えるために夢を諦めエンジニアとして40年勤め定年退職した。妻とは離婚し、3人の息子とも離れ、独りで暮らす69歳のジュリーのもとに、ある日、中国警察から緊急の電話が入り、国際的なマネーロンダリング事件で第一容疑者になっていることを告げられる。監督は本作が長編デビューとなるロー・チェン。