ら・かんぱねら

52歳のときにフジコ・ヘミング氏の「ラ・カンパネラ」をテレビで聞いて感動し、独学でピアノを始めた海苔漁師・徳永義昭さんの実話を基に描いたヒューマンドラマ。音楽とは全く無縁だった佐賀県有明海の海苔漁師が、家族の反対を押し切り難曲の演奏に挑戦する。ピアノの練習を積み重ねて7年後にフジコ・ヘミング氏の前で演奏する機会を得た徳永さんは、その後フジコ・ヘミング氏の依頼を受けてコンサートの前座を務めるまでになった。主演の伊原剛志は、1日6時間ピアノを猛特訓して実際に「ラ・カンパネラ」を演奏。『さよなら、クロ』など、数々の映画で製作を手がけてきた鈴木一美が初監督を務めた。